多文化が共生する社会の実現を目指して「ルビフルマーク」を提供開始。NPO法人 eboardが第一号ルビフルサポーターに。

2024年8月20日

 一般財団法人 ルビ財団

多文化が共生する社会の実現を目指して「ルビフルマーク」を提供開始。NPO法人 eboardが第一号ルビフルサポーターに。

社会にふりがな(ルビ)を適切に増やすことで、あらゆる人が学びやすく、多文化が共生する「ルビフル」な社会づくりを目指す一般財団法人 ルビ財団(所在地:東京都港区、代表理事:伊藤 豊、以下ルビ財団)は、「ルビフルマーク」の提供を開始したことをお知らせします。

また、ICT教材にルビを振るなどの取り組みを推進されてきたNPO法人 eboard(所在地:兵庫県西宮市、代表理事:中村 孝一)に、第一号ルビフルサポーターとして活動いただくことが決定しました。

◆ルビフルマークについて

ルビ財団が掲げる、社会にふりがな(ルビ)を適切に増やすことで、あらゆる人が学びやすく、多文化が共生する社会を実現するという「ルビフル」の趣旨に共感・賛同し、「ルビフルサポーター」としてその取組みにを応援するとともに自らもアクションしていくという意志を表明するマークです。

詳細は、以下をご覧ください

ルビフルマークご利用方法

「漢字にふりがな」をみんなで応援!ルビフルマーク ルビフルマークとは? ルビとはふりがなのことです。誰もが漢字を読めるように今よりもルビがたくさんある(=フル)…

デザインにおいては、ルビの語源でもある「ルビー」をあしらい、小さなルビが、価値あるルビーのように光り輝く世界をイメージしています。

◆ルビフルサポーター紹介:NPO法人eboard

<NPO法人eboardとは>

NPO法人eboardは、「学びをあきらめない社会」をミッションに、インターネットを通じて、経済的理由、不登校、障害などの事情を抱える子どもたちの学習機会の保障を目指して活動しています。

団体が開発・運営するICT教材eboardは、約2,000本の映像授業と約10,000問のデジタルドリルで構成され、公立学校・非営利活動、ご家庭での利用(個人)には無料で提供。全国の公立学校や学習支援団体、フリースクール、地方の公営塾など11,000カ所以上の教育現場で導入され、毎月20〜30万人に利用されています。

NPO法人eboard:https://info.eboard.jp/

<ルビフルアクション事例>

・ICT教材eboardへの字幕・ルビの設置

全国11,000箇所以上の教育現場に提供しているICT教材eboardの映像授業に、「やさしい字幕」をつけ、デジタルドリルの問題文・解説にはふりがな(ルビ)を設定しています。

植物の発芽について説明した種子の画像。「植物の種子が芽を出すことを発芽という。発芽に必要な条件(じょうけん)があります。」

▲「やさしい字幕」が表示されたICT教材eboardの映像授業

*ろう・難聴の子、外国につながる子、学びの困りごとを抱えた子を主な対象に、学習のハードルが下がるよう編集された字幕のことで、NPO法人eboardが創作した言葉。具体的には、以下のルールで編纂し直された字幕。

くりかえしや、いいよどみ(「まぁ」「ええと」など)の除去/学年に応じた、習っていない漢字のかな化/文章の簡素化、標準化/分かち書き(文節などでスペースを入れる)/日本語能力検定N3〜N2レベル(=9歳、10歳の壁)への語彙の言い換え。
https://info.eboard.jp/yasashi_subtitles

・ホームページへのルビフルボタンの設置

公式サイトに、ルビ財団が無償提供する「ルビフルボタン(ベータ版)」を設置しています。サイトに表示されるボタンを押すことで、サイト内の漢字にふりがなを追加することができるようになります。

◆NPO法人eboard公式サイト:https://info.eboard.jp/

ふりがな(ルビ)が表示された、NPO法人eboard公式サイト

△ふりがな(ルビ)が表示された、NPO法人eboard公式サイト

・活動報告書への「やさしい日本語」バージョン(ルビあり)作成

NPO法人 eboardの活動内容をまとめた活動報告書2023において、通常バージョンに加えて、外国の方にも分かりやすい「やさしい日本語」バージョン(ルビあり)を作成します

<NPO法人eboard 代表 中村 孝一氏コメント>

私たちNPO法人eboardは、「学びをあきらめない社会」をミッションに、約10年にわたり活動しています。開発・運営するICT教材eboardにおいて、2020年に全ての映像授業に「やさしい字幕」を付けたことを皮切りに、他の教材では実現が難しい、障害や言語などからくる「学びにくさ」を軽減する取り組みを進めてきました。デジタルドリルへのふりがな(ルビ)機能追加もその1つです。こうした取り組みには、発達障害、外国ルーツ、不登校の子などから「これまで学べなかったけど、eboardで学べるようになった」という声をもらうことも多く、ルビや字幕等によって「学びの足場」をかける取り組みは今後も継続していきたいと考えています。

なので、ルビ財団さんのご活動を知った時に、すごく価値のあることだなと思いました。もちろん、ルビをふることがすごく役立つ方もいれば、少しだけ役立つ方もいて、グラデーションはあると思うのですが、幅広く色々な方に役立つ取り組みだと思いました。今回こうしてお声がけをいただき、「ルビフルサポーター」として、ルビ財団さんのご活動を応援させていただきたいと考えています。

一般財団法人 ルビ財団 概要

出版物及びデジタルコンテンツにおけるルビの普及・活用を促進することにより、 国語能力及び知的好奇心・思考力の向上に寄与するとともに、外国人や障害のある人を含むあらゆる人の暮らしやすい多文化共生の社会づくりに寄与することを目指しています。

所在地  :東京都港区新橋2-5-2 goodoffice 新橋

設立   :2023年5月24日

代表理事 :伊藤 豊

URL   :https://rubizaidan.jp/

<本件に関するお問い合わせ先>

一般財団法人 ルビ財団 広報

E-mail:info@rubizaidan.jp

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